お役立ち情報/解体工事/石綿/アスベスト/レベル3/スレート/フレコン

大防法・石綿則の改正によりアスベストレベル3含有建材も規制強化!

【奈良県】石綿ポータル

今回は奈良県です。

奈良県アスベスト対策に非常に熱心な自治体のようです。

1.建築物問題

1.民間建築物吹き付けアスベスト等分析調査事業
民間施設におけるアスベスト除去等の対策を促進するため、市町村を事業主体として国の補助制度(補助率100%)を活用したアスベスト分析調査を実施。
(平成21年度~令和4年度末)

2.環境問題

1.解体現場及び産業廃棄物処理施設等の重点的な監視・指導
アスベスト廃棄物の主な排出場所である解体現場及び産業廃棄物処理施設等への重点的な監視・指導(パトロール)を継続実施し、アスベスト廃棄物の一層の適正処理推進を図る。
2.県内一般環境中のアスベスト濃度調査の継続実施
調査地点 :大和高田市(商業地域)、大和郡山市(工業地域)、天理市(住宅地域)、斑鳩町(住宅地域)、王寺町(住宅地域)
調査時期 :春季、夏季、秋季、冬季 の年4回
3大気汚染防止法に規定するアスベスト排出等作業実施への対策
解体等作業場への立入検査を実施
アスベスト排出等作業の規模や作業場の立地状況(住宅密集地等)に応じて、敷地境界等でのアスベスト飛散濃度調査を実施

1アスベスト使用事業所の立入調査の実施

 (1)大気汚染防止法の対象となる事業所(特定粉じん発生施設置)
操業中の4事業所の立入調査(平成17年7月6~11日)
ニチアス(株)王寺工場(王寺町)、竜田工業(株)(斑鳩町)、(株)大和工業所(三宅町)、(株)たつみや製作所(広陵町)
すでに廃業している3事業所の調査
三菱マテリアル建材(株)奈良作業所(奈良市)、大和産業(株)奈良工場(奈良市)、(株)市川工作所(橿原市)
(2)上記以外のアスベスト使用事業所の調査(平成17年7月15日)
※市町村及び県民等から情報収集による確認調査の実施

2.連絡体制及び相談体制の整備

(1)「県内事業所におけるアスベスト問題連絡会」(関係14所属)(平成17年7月8日)
※平成17年8月1日「アスベスト問題対策会議」に発展的解消
(2)アスベスト問題相談窓口の開設(平成17年7月11日)
総合窓口及び環境問題:景観・環境局環境政策
健康相談:医療政策局疾病対策課・各保健所及び奈良市保健所
住宅・一般建築物相談:まちづくり推進局住まいまちづくり課、建築安全推進課  相談件数(平成30年7月末日現在)計4,586件
<相談内容の内訳> 健康相談3,069件(66.9%)、建築物相談992件(21.6%)、環境関係525件(11.4%)
3.総合的な推進体制の整備

奈良県アスベスト問題対策会議の設置(平成17年8月1日) 
構成メンバー:29名(令和5年4月)

4.県民等の健康不安への対応

(1)健康相談窓口の設置(疾病対策課、各保健所)
(2)アスベスト関連疾患の受診可能な医療機関、呼吸器内科を標榜している病院又は呼吸器専門医のいる病院等の紹介 (平成17年7月29日)
[医療機関]旧 県立奈良病院、他県内22医療機関
(3)中小企業労働相談所の相談担当者(8名)のマニュアル作成、知識・情報の共有化(平成17年8月3日)
(4)市町村の肺がん検診等における対応(平成17年8月23日)
市町村の各種検診時における問診対応及び受診周知の強化を依頼
(5)石綿による健康相談・講演会の実施(平成17年9月5日)
奈良労働局主催(県が協力)による石綿に係る個別健康相談及び石綿による健康影響に係る講演会の実施(個別健康相談-25名、講演会-約70名)
(6)肺がん検診従事者講習会の開催(平成17年9月30日)
奈良県及び県医師会の主催による医療関係者(医師、保健師X線技師等)に対する講習会の開催
(7)旧 三室病院にアスベスト関連疾患の専門外来の設置
平成17年10月12日~平成18年1月19日まで週1回(受診140名)
(8)がん征圧大会で専門医による「アスベストに関する講演会」の開催(平成17年10月17日)
(9)石綿に係る健康相談会の開催(平成17年10月31日)
奈良労働局主催による石綿に係る個別健康相談の実施(参加者8名)
(10)奈良県成人病検診管理指導協議会肺がん部会の開催(平成18年1月13日)
問診票にアスベスト関連項目を追加すべく検討(平成18年3月)
各市町村へ問診票の提示
(11)40歳未満アスベスト健康対策検診の実施(平成18年6月開始)
場所:県内2保健所(郡山・旧 葛城)
対象:職場や市町村がん検診等の機会のない40歳未満の県民
内容:2保健所月1回予約制、有料。啓発用チラシ配布
(12)アスベスト関連検診に従事する者を対象とする研修会の開催
対象:アスベストに関する検診、診療、相談等業務の担当者、医師等

平成18年9月(64名)、平成20年3月(45名)、平成20年6月(20名)、平成22年3月(18名)
(13) 肺がん検診啓発用チラシの配布

石綿ばく露自己チェック票掲載 配布数:4万枚(平成18年9月より)
(14) 石綿ばく露による健康影響の状況について実態調査を実施
(a)石綿取扱事業所での健診受診者のうち「要経過観察」または「石綿所見の疑い」について実態調査を実施(平成20年2月報告)
(15)石綿ばく露健康リスク調査事業(環境省委託調査)の実施
石綿ばく露の可能性のあった者を対象として、問診、胸部エックス線及び胸部CT検査等を実施し、医学的所見の有無と健康影響に関する知見を収集する。
(a)平成19年度 石綿ばく露健康リスク調査事業(平成19年8月調査開始)協力者数:370人
※検診啓発用チラシを全市町村に配布<斑鳩町王寺町全戸配布>
(b)平成20年度 石綿ばく露健康リスク調査事業(平成20年7月調査開始)協力者数:535人
※検診啓発用チラシを全市町村に配布<斑鳩町王寺町三郷町全戸配布>
(c)平成21年度 石綿ばく露健康リスク調査事業(平成21年7月調査開始)協力者数:385人
※検診啓発用チラシを全市町村に配布
(d)平成22年度 第2期石綿の健康リスク調査事業
(平成22年8月開始:前年度までの協力者)(平成22年9月開始:新規の協力者)協力者数:463人
※検診啓発用チラシを全市町村に配布<斑鳩王寺町全戸配布>
(e)平成23年度 第2期石綿の健康リスク調査事業
(平成23年7月開始:前年度までの協力者)(平成23年8月開始:新規の協力者)協力者数:483人
※検診啓発用チラシを全市町村に配布<斑鳩王寺町全戸配布><
(f)平成24年度 第2期石綿の健康リスク調査事業
(平成24年7月開始:前年度までの協力者)(平成24年7月開始:新規の協力者)協力者数:537人
※検診啓発用チラシを全市町村へ配布<斑鳩王寺町全戸配布>
(g)平成25年度 第2期石綿の健康リスク調査事業
(平成25年7月開始:前年度までの協力者)(平成25年7月開始:新規の協力者)協力者数:633人
※検診啓発用チラシを全市町村へ配布<斑鳩王寺町全戸配布>
(h)平成26年度 第2期石綿の健康リスク調査事業
(平成26年5月開始:前年度までの協力者)(平成26年8月開始:新規の協力者)協力者数:605人
※検診啓発用チラシを全市町村へ配布<斑鳩王寺町全戸配布>
(16)石綿の健康影響に関する講演会の開催(平成20年8月14日)
王寺町斑鳩町にて地域住民等を対象に、健康リスク調査へ協力を得るための講演会を開催
参加者数:王寺(17)ニチアス(株)王寺工場、竜田工業(株)による健康診断の実施状況の取りまとめ
(18)特別遺族弔慰金等に係る制度の周知事業を実施(平成20年度)
平成17年~平成18年3月までに県内で中皮腫により亡くなられた方の遺族を対象に周知
(19)石綿健康被害救済制度の受付実施(平成18年3月20日開始)
石綿による健康被害の救済に関する法律(平成18年3月27日施行)」により、
 石綿健康被害救済制度が開始されたことを受け、3月末より各保健所において申請受付を開始
・平成18年3月20日~平成30年7月31日の相談及び受付(713件)
独立行政法人環境再生保全機構による受付状況:324件(平成31年2月末日現在)、 認定状況:232件(平成31年2月末日現在)
※法律の一部が改正され、特別遺族弔慰金・特別葬祭料の請求期限延長等が盛り込まれた(平成23年8月30日)
(20)仕事でアスベストとの関連があった方々への健康面での注意喚起(平成21年3月)
検診受診に向けたチラシを関係団体を通じて配布、周知
(21)奈良県アスベスト被害実態調査委員会の設置(平成22年7月)
県民の健康不安解消のため、学識経験者等の専門家による委員会を設置し、調査方法の検討を行った。
(委員会開催平成22年度2回、平成23年度2回、平成24年度1回開催)
(22)石綿に関する検診等現況調査の実施(平成24年7月~8月、平成25年11月)
石綿取扱事業所から半径1km以内に昭和46年12月31日以前より居住している斑鳩町王寺町三郷町平群町住民を対象に、検診受診履歴を確認し、健康リスク調査への参加を勧めた。
(23)石綿アスベスト)に関する講習会の実施(平成26年8月19、24日、平成27年8月17、25日)
平群町三郷町斑鳩町王寺町にて、アスベストによる健康影響について講演会を実施
参加者数:平成26年度(82名)、平成27年度(47名)
(24)石綿アスベスト)に関する説明会の実施
(平成28年11月22日、平成29年11月28日、平成30年11月9日)
県内にて、アスベストに関する基礎知識や石綿健康被害救済制度に関する説明会を実施。
参加者数:平成28年度(16名)、平成29年度(20名)、平成30年度(24名)
(25)石綿ばく露者の健康管理に係る試行調査事業(環境省委託調査)の実施(平成27年~令和元年)
一般環境を経由した石綿ばく露による健康被害の可能性のある者を対象として、問診、胸部CT検査等を実施し、石綿健康相談の実施に伴う課題等を検討する。

5.建築物のアスベスト問題への対応

(1)住宅・建築物相談窓口の設置及び継続実施(住まいまちづくり課、建築安全推進課)
(2)住宅等のアスベストに関する消費者からの相談に対応
(県消費生活センター、なら・すまいアップセンター)
(3)建築物の解体・改修における適正処理の徹底(平成17年8月11日)
建設関係事業者等に対し、建築物の解体等に伴うアスベストの飛散防止に万全の対策を講じるよう文書で要請(平成18年12月14日)
労働安全衛生法施行令等に規定のある石綿の定義改定(1%→0.1%)に伴い、市町村に適正対応を周知
(4)建築物の吹付けアスベスト等の使用実態調査の実施(平成17年8月~)
一般県民の利用の多い施設を中心に、使用実態調査を実施
【県有建築物、学校・病院・社会福祉施設等、一般県民の利用の多い建築物】
※県有建築物についてアスベスト含有吹付材の使用実態調査を実施(平成23年12月~平成24年8月)
(5)民間施設におけるアスベスト除去等の指導
建築物の吹付けアスベスト等使用実態調査の結果を踏まえ、吹付けアスベスト等が使用されている民間施設の所有者等に対し、文書によりアスベスト除去等の改善対策を講じるよう働きかけを実施
(6)民間建築物吹き付けアスベスト等分析調査事業(平成21年度~平成32年度末)
民間建築物におけるアスベスト除去等の対策を促進するため、アスベスト分析調査を行う事業者に対し、国が100%補助することとなるため、県の補助制度を廃止し、市町村が事業主体となって補助を活用できるよう、補助事業創設の働きかけを行う。
※市町村担当者説明会を実施:平成20年11月14日・平成21年1月16日
〔市町村:奈良市生駒市橿原市桜井市大和高田市、御所市、五條市香芝市、葛城市、平群町斑鳩町田原本町広陵町王寺町において創設済/他の数市町村で創設を検討中(平成26年4月1日現在)〕
(7)アスベスト対策啓発用チラシ・ポスターの配布
各市町村、保健所、土木事務所に配布
各種団体を通じてアスベスト対策(トレモライト等新3物質に対する啓発含む)に関するチラシを配布した。(平成20年末)
(8)県制度融資(経営強化資金)での支援
アスベスト対策として実施する設備改修や除去工事等に資金を必要とする中小企業者に対し支援
(9)建築物のアスベスト調査者資格制度の周知
国土交通省が制定した「建築物石綿含有建材調査者」の資格制度を関係団体、市町村へ周知(平成26年5月、10月、平成27年3月)
(10) 県有施設等における煙突用断熱材のアスベスト調査
平成26年6月の石綿予防規則の改正に伴い、県有施設、県立学校等に設置された煙突用断熱材についてアスベスト調査を実施
6.環境対策

(1)アスベスト問題に関する環境相談を実施(環境政策課、景観・環境総合センター)
(2)アスベスト廃棄物について処理業者及び排出業者に適正処理を文書で要請(平成17年7月29日)
(3)アスベスト廃棄物排出事業者及び処理業者への立入調査、監視・指導の実施
アスベスト廃棄物を取扱可能な処理業者等に対し、重点的に立入検査・指導を実施
延べ412箇所(平成17年8月~10月))
産業廃棄物監視・指導パトロール時に、アスベスト廃棄物の適正処理推進のための監視・指導を継続実施
(4)アスベスト飛散防止措置の拡充・強化を図るための大気汚染防止法等の一部改正に関して文書による周知 (平成18年9月29日)関係45団体、関係課、市町村
(5)アスベスト飛散防止のためのマニュアルの改訂(いずれも環境省
(6)大気汚染防止法による「特定粉じん排出等作業実施届出」に基づくアスベスト排出作業現場への立入調査及びアスベスト飛散濃度調査の実施
吹付面積が大きい等のアスベスト排出作業場で、県独自にアスベスト飛散濃度を除去作業前・中・後に測定測定した結果、特に高い濃度ではなく、周辺への汚染は生じていない(平成28年度:2件、平成29年度:3件、平成30年度:7件、平成31年度:6件、令和2年度:5件、令和3年度:2件)
大気汚染防止法に基づくアスベスト排出等作業実施届出のあった事業所に対し、立入等の調査を実施(平成28年度:届出26件、立入22件、平成29年度:届出31件、立入31件、平成30年度:届出49件、立入49件)
(平成31年度:届出42件、立入80件、令和2年度:届出39件、立入89件、令和3年度:届出38件、立入75件)
(平成17年7月以降累計届出629件)
(7)「非飛散性アスベスト廃棄物の適正処理に係る廃棄物の処理及び清掃に関する法上の取扱い」の通知(平成17年9月13日)
県内中間処理業者45事業者及び県産業廃棄物協会長に通知
(8)「非飛散性アスベスト廃棄物の取扱に関する技術指針」に沿った適正処理の確保を通知(平成17年9月20日)
産業廃棄物処理業者806事業者に通知
(9)廃棄物処理法施行令等の一部改正による石綿含有廃棄物の規定とその保管・処理基準等について文書にて周知(平成18年10月31日)
市町村、産業廃棄物協会他関係機関に周知
(10)県内での一般環境中のアスベスト濃度調査の実施
天理市大和高田市大和郡山市王寺町斑鳩町の5地点で季節毎に測定を実施
(11)過去にアスベスト製品を製造していた事業所の敷地境界でのアスベスト飛散濃度調査測定(平成17年~平成20年)
ニチアス王寺工場、竜田工業、大和工業所、たつみや製作所において測定調査した結果、一般環境中の濃度とほぼ同程度であった
7.県民等へのアスベストに関する情報の提供

(1)アスベスト使用事業所名及び県による立入調査結果を県ホームページに掲載(平成17年7月6日~11日)
(2)アスベストに関する相談窓口を県ホームページに掲載(平成17年7月11日)
(3)アスベスト関連疾患の受診可能な医療機関を県ホームページへ掲載(平成17年8月~平成22年9月)
呼吸器内科を標榜もしくは、呼吸器専門医のいる病院等24病院
(4)アスベスト関連情報チラシを県政情報コーナー(20カ所)へ配布(平成17年8月12日)
情報提供の内容:アスベストに関する相談窓口(健康・建築物・消費者・環境に関する情報、健康診断・ 労災補償等)及びアスベスト関連疾患の受診可能医療機関アスベスト分析機関等の情報
(5)県ホームページをリニューアルし、アスベスト関連情報内容を充実(平成31年4月更新)
(6)「県政なら」「なら労働時報」等へアスベストに関する情報を掲載