お役立ち情報/解体工事/石綿/アスベスト/レベル3/スレート/フレコン

大防法・石綿則の改正によりアスベストレベル3含有建材も規制強化!

今後の石綿飛散防止の在り方について(答申)

アスベストの怖さは体内に入って数十年の時を経てから発症することだと言われています。
石綿健康被害救済法に基づく医学的判定の状況(令和2年2月4日発表)によると、これまでに石綿被害ではないかとされた判定件数は12,293件に上っており、このうち、石綿を吸入することにより指定疾病にかかったと判定されたものは9,852件となっています。
1万人近い方々が、アスベストによって中皮腫(8,042件)や肺がん(1,626件)などに罹ったと判定されています。
今後も発症する人が増加していくのではないかと考えられます。
なかなか因果関係が認められにくく、個人で戦うのが難しいので、専門的な弁護士事務所がテレビ等で広くPR活動を行っていることは周知となっています。

アスベストの使用が全面禁止されましたから、今後新たにアスベスト被害者が出ないのではないか?
そんなことはありません!
構造物は永遠に使用できるものではありません。
当然いつかの時点では解体され廃棄されなければなりません。
解体される時には、アスベストが飛散しないのだろうか?
当然の疑問ですが、もちろん飛散するでしょうし、不用意に施工すれば新設時と同様に吸い込むことになります。
令和2年1月に「今後の石綿飛散防止の在り方について(答申)」というものが発信されました。
発信元は、中央環境審議会大気・騒音振動部会石綿飛散防止小委員会です。
監督官庁環境省です。
そう、小泉進次郎氏が大臣になり、一躍注目を集めている官庁です。
この答申内容について、以降、簡単にまとめてみたいと思います。

f:id:relaybag:20200218142724p:plain