お役立ち情報/解体工事/石綿/アスベスト/レベル3/スレート/フレコン

大防法・石綿則の改正によりアスベストレベル3含有建材も規制強化!

石綿〈アスベスト〉健康被害救済制度について

独立行政法人環境再生保全機構ニュースリリースです。

「俳優の草彅剛氏を起用した石綿健康被害救済制度のTVCMを令和5年8 月21日(月)から全国で放映します。CMは、草彅剛氏が「知ってほしい」と視聴者に語りかけるような構成になっています。

制度の周知と併せ、令和4年3月27日に一度期限が到来した、中皮腫または石綿による肺がんで平成18年3月26日までにお亡くなりになった方の「特別遺族弔慰金等」の請求期限が法改正により10年延長されたことについても広く周知を図ります。」とのこと。

建設アスベスト訴訟全国弁護団のホームページです。

これまでにどのくらいの方が認定されているのでしょうか?

今現在療養中の方が約16,897人もいらっしゃいます。

数十年前に解体工事等でアスベストを吸い込んだ方々でしょう。

認定を受けることができた方は18,293人です。

認定を受けた方を都道府県別にみると次の順番になっています。

大阪府 2,035人

兵庫県 1,827人

③東京都 1,613人

④神奈川県 1,195人

⑤埼玉県 1,064人

上記のホームページにあるように仮に最大1,300万円を支給してもらったとすれば総計2,378億円という気の遠くなるような金額です。

アスベストによる主な健康被害には(1)中皮腫、(2)肺がん、(3)アスベスト石綿)肺、(4)びまん性胸膜肥厚、(5)良性石綿胸水、(6)喉頭がん、(7)卵巣がんがあります。
労働者としてアスベストにさらされた人のうち、(1)~(5)の5つの疾病にかかった人で、厚労省が定める認定基準に合致すれば労災補償を受けられます。
一方、労働者の家族、自営業者やアスベスト工場周辺住民などに対しては「石綿健康被害救済法」があります。(1)~(4)の疾病を対象に、環境省が定める認定基準に合致すれば給付を受けられます。
下の表は過去5年間の疾患別の認定者数です。

毎年2000人程度がアスベスト関連疾患で認定されていることが分かります。まさにアスベストは最大の労災であると言えます。

昨年の新聞報道です。

九州社会医学研究所長の田村昭彦氏が次のように述べています。

「あるホームセンターの解体現場の作業風景です。

天井板として使用されていたアスベスト成形板を、2人の作業者が持つフレコンバッグに重機を使って投入しています。

しかしフレコンバッグが天井板と比べて小さいため、最初に重機のハサミの部分で破砕していました。
フレコンバッグを持っている作業者は防塵マスクではなく通常のマスクを着用し、重機を運転している作業者はマスクも着用していません。

さらに粉じん飛散防止のための散水も行われていませんでした。

このような解体作業が全国各地で行われているのではないでしょうか。」